はる

ウインド・リバーのはるのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
5.0
めちゃめちゃ面白いですね!
『ボーダーライン』と『最後の追跡』も好きなんですけど、コレは頭一つ抜けて大好きです。
まず、雪の降る田舎が舞台フェチの私としてはこのロケーションだけで二割り増しです。
女の子の死体が発見され、その犯人を捜していくミステリーなんですが、その捜査をするのが、ジェレミーレナーとエリザベスオルセンというアベンジャーズでいうところのホークアイ、スカーレットウィッチのコンビなんですよ!特にジェレミーは今までで最もカッコいい役どころだと思いますね!超クール!
この2人の関係性は『ボーダーライン』でのエミリーブラント、ベニチオデルトロとほとんど同じで、現地のプロフェッショナルと派遣されてやってきた半人前のFBIみたいな感じなんですよね。
脚本が素晴らしいのは勿論なんですけど、映像的なところでいうと銃の描写が本当に素晴らしい!何が素晴らしいって銃で撃たれる側のアクションですよ。撃たれた人間がズドンと吹っ飛ぶんですよ。それも超ド派手に。ひとつひとつのシーンが重さを持っていて、そこら辺のスカスカのガンアクションとは比べられないほど怖いです。銃って怖ぇと心底思わされます。
今回は悪役がハッキリと悪役なところも良かったです。同情の余地無し!こんな奴はくたばればいいと皆が思うと思います。
常に漂う痛いほどの緊張感。醜悪なところは徹底して嫌〜な感じで見せる。そして男泣きなシーンもありと、恐ろしく良くできています。ネイティブアメリカンの現状を僅かながらでも感じられるところも良いと思います。
テイラーシェリダンには脚本だけでなく、監督もどんどんこなして欲しいと心から思います!今年のベスト10には必ず入る大傑作でした!
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