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めぐりあう日のodyssのレビュー・感想・評価

めぐりあう日(2015年製作の映画)
3.0
【ヒロインに共感できるかどうか微妙】

30歳になる女性が主人公。理学療法士で、夫との間に10歳になる男の子がいるが、最近は夫とうまくいっていない。あるとき、仕事の都合で息子を連れてパリから港町ダンケルクへ。実は彼女は生みの両親を知らず、施設で育った過去を持っていた。その地がダンケルクであり、実の母親を探そうというもくろみもあってのことだった。

個人情報保護の壁に阻まれて母親探しはうまく進まないが、やがて彼女は初老の婦人と知り合って・・・

進行は最初はゆっくり。半ばあたりに来ると何となく作品の構図が見えてくるのだが、前半の単調さは否めない。ヒロイン(セリーヌ・サレット)は美人だけど、どこか冷たい感じ。

ヒロインが夫以外の男との間にできた子を中絶しに隣国に行くシーンもあって、ヒロインがひとりよがりというか、あまり共感できないタイプの女にも思える。

そこが監督の計算の内なのか、外なのか、微妙。つまり映画の出来も微妙。
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