ぐるぐる映畫

帝一の國のぐるぐる映畫のレビュー・感想・評価

帝一の國(2017年製作の映画)
4.0
全力でバカになれ!そしてバカであれ!
生徒会長選挙に全力投球の男たちが繰り広げる学園闘争コメディ!

漫画原作✖︎イケメン大集合という事であまり期待せずに鑑賞したのですが…面白かった!
原作は全13巻の長編らしいのですが、僕のような未読の人でも充分楽しめる映画となっています。

なんと言っても菅田将暉。

吉田鋼太郎とのテストでのあるコメディ的なやり取りでは彼が今まで積み上げてきたものの全てと、それに対して彼が出した答えというものを見せられたような気がした。

彼にとって初めて?のコメディ演技をした「明烏」の時のアプローチとは別の気迫じみたものを感じた。

それは恐らく彼の中でコメディ演技に対しての考えが変わったからではないのだろうかというのがあって…

ここからは完全な僕の妄想なのですが…

彼自信が大阪出身でかなりのお笑いフリークで熱心なダウンタウン信者。
そんな彼の中で好き過ぎるが故の、どこかコメディ演技に対して一歩引いているような、俳優が越えてはいけないコメディのラインを彼自信が引いているような気がしていた。

しかし、「ダウンタウンなう」での対談で考えが変わった。彼は今まで、ダウンタウンに会ってしまうと平常心が保てないという理由から共演NGにしていた。実際、かなりの緊張で会話という会話ができず泣いてしまう。

そこで、彼は8枚もの手紙で自分の気持ちをダウンタウンに伝えた。その手紙の中でコントに対する自分なりの考えというものを綴っていた。
芝居の中でのお笑いをどう見せるのか?どう演じるのか?僕ら素人がやったらサブくて痛々しくなるんじゃないかと彼の中でのコメディ的な演技に対しての迷いというものが見受けられた。

彼は気持ちの全てをダウンタウンにブツけた。ダウンタウンはそれを受け止め「お笑いの世界ではない人なのにお笑いのない所で頑張ってくれてる。そういう人がお笑い以外のジャンルにいてくれるのは嬉しい」と言った。

その発言を受け、彼の中で答えが出た。

その結果が今回の帝一の國の吉田鋼太郎とのラインを越えた全力の掛け合いなのだろうなと個人的に思っています。

まぁ…ネット記事的な僕の完全な妄想なんですが、そう思えてしまうほど、あのシーンには気迫を感じました。

これからも菅田将暉から目が離せないですね。

ちなみにエンドロールで永野芽郁が踊る恋ダンスならぬイトダンス。これが超絶可愛い!!映画が終わり映画を頭の中で振り返る暇も無く思わず、はっ…!!となる程の可愛いさなのでこれだけでお釣りきます。是非劇場で。