治験の副作用で魚人間になってしまった青年が、人気者になったり嫌われたり、人間の醜さを嫌というほど味わうブラックユーモア映画。
面白い見た目とコミカルな音楽なのに、
やってることは風刺の効いた悲劇なので、
笑えばいいのか、それとも深く何かを考えるべきなのか、見方が難しいです。
フィッシュマン自身に意見や感情が希薄なので感情移入出来ず、ゴールが見えないまま話が進みます。
結果として、
内容は面白いしメッセージも強いのに、
なんだかスッキリしないという印象でした。
逆に言うと、
学歴社会や大衆の愚かさ、金と欲望など、見る人によって受け取るメッセージが好きに変えられるのは、いい所だと思います。