ある治験バイトに参加した若者が、薬の副作用で半魚人になってしまう。
ワケありの恋人や駆け出しのジャーナリスト、人権派の弁護士、お金にうるさい父親といった、少しくせのある人物らと、その事実を隠蔽しようとした製薬会社の闇を暴こうと奮闘する。
韓国の(大きく言えば人間の)どうしようもないエゴを風刺した、なかなかシュールな作品だった。
みんな誰もが自分が何者かを求めながら、悩みながら生きている。
その自分を確立するものが、お金であったり、名声だったり、学歴であったり、ジャーナリズムであったり、そして半魚人であることだったり・・・。
クライマックスが用意されたような映画ではなく、淡々と話が進んでいく映画でしたが、面白い映画でした。