ぶちょおファンク

フィッシュマンの涙のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

フィッシュマンの涙(2015年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2 中盤★3 中盤★3.5

古くはフランツ・カフカ著『変身』、
それをアレンジした切ないホラー名作漫画・
日野日出志先生『毒虫小僧』、
そして本作は新薬治験の副作用で
“魚人間”になってしまった青年を軸に
ブラック・ユーモア、社会風刺した作品でなかなか面白かった!

気になるのは終盤での真相、
なぜ彼はニンゲンに戻れるのにそれを拒んだのか?
一連の騒動でニンゲン界の変わり身の早さや欲望や醜さに嫌気がさし
「魚人間は大海を自由に泳ぐ夢を見た?」(P.K.ディック風(笑)

前述の『変身』や『毒虫小僧』は
切ない終わりかたでしたが、
こちらは爽やかさも残る後味で、
ピリリと皮肉のスパイスが効いたユニークな作品。

レビューBGMには
山下達郎さん「踊ろよ、フィッシュ」を聴きながら…

2019年68本目