ガーコ

淵に立つのガーコのレビュー・感想・評価

淵に立つ(2016年製作の映画)
4.0
皆、ギリギリのラインで生きている感じ…。

淵すれすれで、ゆらゆらと不安定な心情が続いています。

なんとも言えない作品。

カンヌの「ある視点」に出展しただけあって、独特な救いようのない焦燥感に苛まれました。

気を許していた男に裏切られる悲しみ、そして悲しみに塩を塗るかのようにやって来た1人の少年。

年月を重ねてジワジワと苦しめて行く家族に、「救い」という言葉はどこにもありません。

神様への祈りも虚しく、絶望的なラストに茫然としました。

浅野忠信さんの含みたっぷりな演技と、太賀さんの好青年演技。

相対する2人が印象的です。
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