《伝説のコロンビア麻薬王を追い詰めた人間たち》
海外ドラマの大傑作”ブレイキング・バッド〟のウォルター・ホワイトを演じたブライアン・クランストン主演で描く潜入クライムドラマ作品。
”ブレイキング・バッド〟の世界に虜になった者として、〈生産者〉から〈潜入捜査官〉というブライアン・クランストン主演の今作はずっと気になっていて…
ドラッグの世界を描いた前回レビュー作”ジェントルメン〟の流れで、Amazonプライムにて初鑑賞。
舞台は1980年代、薬物が社会問題になっていたアメリカ。時のレーガン政権は、コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの帝国を内部から崩壊させるべく、税関のベテラン捜査官を大富豪になりすまして潜入させる、という衝撃の実話物語。
この作品も”インファナル・アフェア〟”フェイク〟といった潜入モノ特有のハラハラ・ドキドキの緊張感を楽しめる内容だ。
実話ベースとはいえ、かなり脚色された感じでちょっと乱雑な展開になっているのが残念…。
時間的に制約がある映画ではなく、”ブレイキング・バッド〟のような連続ドラマでじっくりと味わいたい内容。
家族を危険にさらす不安と恐怖。
潜入捜査官も人間であり、捜査対象者への特別な感情がうまれ、それによる苦悩や葛藤。
ブライアン・クランストンの渋味のある表現力、そして適材適所の脇役陣により、見応えのある作品になっている。
”ブレイキング・バッド〟ファンはもちろんのこと、”インファナル・アフェア〟のような潜入ドラマの緊迫感が好きな方にもオススメできる良作です。