2月2本目の試写会は「The Beguiled/ビガイルド 欲望の目覚め」。
“beguile”:①だます、②魅了する
少女のハミング、鳥のさえずり、遠くで轟く砲音。冒頭のシーンで独特の世界に引き込まれる。
1864年、バージニア州、南北戦争3年目。
南部のある寄宿制の女学校に運び込まれた北軍の負傷兵。傷の手当てをしてもらい、女の園に男がひとり。
ニコール・キッドマンやキルスティン・ダンストのような先生と、エル・ファニングみたいな生徒に囲まれて、ベッドに横たわる自分を代わる代わる介抱してくれる、戦争を忘れたかのような隠微で平穏な日々。
「彼の滞在で、私たちは多くを学びました。
敵は『敵』ではなく、同じ人間なのだと」
妖しく甘い時間に浸りながら、このままでは終わらないだろうと思っていたら、もちろん終盤小さなきっかけから世界は一変する。
ソフィア・コッポラ監督作品。