ソフィア・コッポラの映画が与えてくれる喜びってすごく「女」の部分にある。
『バージン・スーサイズ』でえんえんと少女漫画のように美しい少女の姿を描いてみせ、『マリー・アントワネット』で華麗な王宮ファッションを見せてくれた彼女が撮る本作は、少女から大人まで7人の女たちのいる画面がとにかく良い。
床に届く白いスカート、控えめなフリル、編み込みの髪の毛、クスクスと笑う声、目くばせ。
何気ないシーンもいちいち女たちが綺麗に見えるようにできている。
映画自体は、違う意味でとても「女」を感じる怖い話だけども。