ぼとる

ロスト・バケーションのぼとるのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.6
医学生のナンシーは勉強や環境の気疲れから体を解放すべく、休暇を得てあるビーチでサーフィンを嗜んでいた。しかし、楽しいはずだった休暇は一変する。突如現れた人喰いサメの襲撃により、ナンシーは脚を負傷してしまい、浜から離れた岩場を離れられなくなってしまう…。

人喰いサメvs医学生のワンシチュエーション映画。岩場から抜け出すためにナンシーがどうやってサメと対峙するか、繊細に描かれていました。

サメ映画ってこともあってサメがちゃんと怖かった。サメの全体を写さずにヒレだけで怖さを演出する撮り方も迫力があって良かったのです。

しかし、今作はとにかくサメよりも海が怖い。海が怖かったですね。
特に印象的だったのは、上空から見下ろすような、海を大きく見せる撮影方法ですね。海を画面いっぱいに占めさせることで人間をちっぽけ、矮小な存在のように見せて、恐ろしく見せるような演出。この演出が多いこと多いこと。如何に海の中では人間の出来るなんて少ないかを表していました。
あと海に入ると、スローモーションが多く用いられてはBGMも途端に消えたりしていたので、海の不気味さに拍車がかかっていました。

時間も見やすかったので、独特な撮り方のスリラーサメ映画観たい人におすすめ。
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