すずき

ロスト・バケーションのすずきのレビュー・感想・評価

ロスト・バケーション(2016年製作の映画)
3.5
人がほぼいない「秘密のビーチ」で、サーフィン中サメに襲われた女子大生ナンシー。
命からがら岩場に避難するが、そこは満潮になると沈むほど小さなものだった。
陸地までは見えてるぐらい近いのに、お腹をすかせたサメは岩場の周りを離れず、泳いでいくことも出来ない!
果たしてナンシーは助かることが出来るのか…?

小粒ながら良い出来なワンシチュエーション・スリラー・サメ映画。
CGは多少の不自然さはあるものの、サメ映画としては破格のクオリティ。
サメ映画ファンじゃなくても、普通に楽しめるハズ。
ただし、結構痛いシーンもあるので苦手な方は注意!

登場人物は、基本的に映画の大部分ナンシーだけの孤独な戦いだ。
息の詰まりそうな状況に、一服の清涼剤として機能するのが、カモメのスティーブン。
彼もナンシーと同じく、サメに襲われて傷つき、飛べなくなったのでナンシーと共に岩場に避難したカモメだ。
多少ナンシーに懐くスティーブンが賢くって可愛い!

賢いと言えばサメも結構賢く、まるでストーカーのようにしつこく、執拗にナンシーを狙う!
野生動物なら何時間もすればいなくなりそうな気もするが、サメ君の狙いはあくまでナンシー。
劇中ではナンシー以外も何人か食べられるけどみんな男で、やっぱり女子大生のピチピチボディを食べないと満足出来ないんだろーなー。

クライマックスは知恵を使ってサメと対決する、熱いバトル展開に!
殺る前に「くたばれ!(Son of a bitch!)」と叫ぶのはお約束。

同じワンシチュエーション・サメ映画では「海底47m」があるけど、私はこっちの方が面白かったかな。
怖かったのは「海底47m」だけど。