数々のドラマや映画で実績のある水谷豊さんですが、世代から印象的なのは傷だらけの天使の亨、熱中時代の北野広大です。後は赤いシリーズや事件記者チャボ等。チャボは額の丸まった髪型が印象的ですが役名までは覚えていません。最近は相棒の杉下右京の印象が強いと思います。が、今作の水谷さんは新たな渡新二郎というキャラを作り上げたと思いました。でもセッションの鬼教官でしたｗ
水谷さん自ら監督としても今作に関わっていますが、お若い頃から構想していたという事で熱意を感じます。若いダンサーたちのオーデションシーンは、水谷さん演じる渡新二郎とダンサーたちの根競べ・・・。このシーンが兎に角凄いです。水谷さんもダンサー達も演技を飛び越え本気で闘っている様でした。
ストーリーは水谷さんがドラマ出演が多いからか、2時間ドラマとかで観られる内容で斬新さは無いのですが、故にすんなり入ってこれるもので個人的には物足りなさや違和感は感じませんでした。逆に斬新さはなくても今作中心に描かれた若き5人のダンサーの苦労もそれぞれ描かれており、若い人達が頑張る姿に気持ちが熱くなってしまう私はまたまた涙腺が危ない事になりましたｗ
ラスト24分のタップダンスを推した今作でございますが、ある一つのショーを観ている感覚に陥ります。よって見せ場がちゃんとあり、その見せ場となるタップダンスシーンは本当に素晴らしかったです。
エンドロールも素敵です。ご覧になられる方は客電付くまでご着席下さい。
