ノラネコの呑んで観るシネマ

ブレードランナー 2049のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.9
圧巻。
前作に最大限のリスペクトを捧げ、35年間のテクノロジーの進歩を盛り込みつつ、テーマや世界観など映画として確実に深化している。
しかもどこからどう見てもブレンランなのに、ちゃんとヴィルヌーヴらしい映画に仕上がってるのだか畏れいる。
前作のブレードランナー=レプリカント説は今回は最初から前提。
探偵ものの色彩が強く、消えたデッカードとレイチェルの消息が新たな謎を呼ぶ。
ある人物の行方を探す物語は、綿密に構成されて先を読ませず、3時間近い長尺を全く感じさせない。
唯一の不満点は、ヴァンゲリスのカッチョいいテーマ曲を使ってくれなかったことかな。
まあムード的にちょっと違う気もするが。
完全な続きものなので、前作の鑑賞は必須。
ネット公開されている三本の前日譚も、出来れば観ておいた方が良いだろう。
面白かったのは、前作の時点で存在していたパンナムのネオンサインがこちらでも見られること。
倒産しなかったパラレルワールドということか。
ところで健気なバーチャル妻のジョイちゃんはぜひ欲しいので、どっかの会社頑張って開発してください( ;´Д`)
ちなみに、アメリカでの興行が振るわなかった様だが、ぶっちゃけるとこんな燻し銀のアートフィルムが大ヒットするわけがなくて、そんなとこまで前作と一緒なのが可笑しい。
ていうか一応1位を取ったこと自体が驚き。
ブログ記事:
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