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ブレードランナー 2049のBGのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.3
おーし、オメーら全員まとめて相手になってやる。かかってこいや!笑
高評価がTLに流れる中、至って凡庸な評価である。先に言っておくと、オリジナルにさほど思い入れがない人間です、私は。別に嫌いじゃないけど。

さて、「ボーダーライン」「メッセージ」と今や大人気映像作家の仲間入りを果たしたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、そして「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリング主演のSF超大作である!リドリー御大のカルト映画「ブレードランナー」の正統続編でもある訳であり、そりゃ観ない訳にはいかないのである。

でだ。まあ、一定の面白さはもちろんありますよ。つまらないなんて事は決してない!でも俺的には、どうしても認めたくない3つのポイントがあったのです。

①鈍重で長く、台詞で進む物語。
きつい。眠くなる。なぜなら、とにかく台詞で話が進むからだ。そりゃ、長くなるよ。対話劇と言ってもいいくらい、1対1の会話ばかり。その台詞もそれほど面白味がない。

②丁寧な未来描写に、余白がない。
なんつーか、説明しすぎ。簡単に言うと「ナニコレ!?」感がない。だから、空想が広がらないのだ。その一方で、主人公以外の生活がほぼ見えない。この未来ではどういう生活が為されているの?労働は?政治は?結局、作品外で補完するしかない。匂わせるだけでいいのだ。それだけで、世界がグンと広がるはずなのに。

③テーマ的な結論に連続性がない。
本作は、言わば「人とは何か」という命題をレプリカントという人造人間を通じて語る話だと思ってる。その結論として、納得のいくエンディングを迎える。それに異論はない。が、そこに到る経緯が、心の動きが、つまりドラマがない。だから、全然しっくりこない。ジョイやデッカードらとの繋がりの中で否定されていき、最後に残ったものなのか?それは最初から持ってたってこと?それだと「レプリカントとは何か」って話になるんだよなあ。それはテーマにはなり得ない。

とまあ、ツラツラ書きました。ファンの方や高評価の方は不愉快でしょう。しかし、自分はこう感じたのです。本当、ゴメンね。

ドゥニさんお得意の劇画的重低音演出(ドゥーン…ドゥーン…)の中、壮大なスペクタル感はありました!プロットに捻りも効いている!ラスト自体はとっても気に入りました。ただなあって感じ。

まあ、あと32年もしたら、あんな可愛い彼女がお手軽に手に入るなら、もう少し頑張ってみたいと思います!何をどう頑張るかは、これから考えます!
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