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ブレードランナー 2049のKUMAのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.0
ブレードランナーの続編としては恐らく最適解、なんだろうが....
なんだろう。ドゥニ作品に対する期待値が高すぎるのか、もっとなんかあるだろ、と思いながらそのまま終わっていったかんじ。若干の消化不良感。

ただSF的な時代考証はすごくしっかりしていて。例えばガラス球の記録媒体。あれなんかはつい最近、技術開発の発表がありましたよね?
2020年で時が止まったラスベガスと、2049年の街中で見受けられるホログラフィックの違いも興味深かった。
空中に3D映像が映し出される街中に比べて、ホテルにあるジュークボックスはガラスでできた容器に映し出すのがやっと。
SF映画で技術的な部分を蔑ろにすると、作品そのものがチープになっちゃうからね。
そこはすごく好感が持てます。

世界観の保ち方は良かったけれど、作品として意外性がたりなかったかな。

最後に。
P・K・ディックファンの方は、頭の中から"アンドロイドは〜"の内容を追い出した方が楽しめます。(まあ前作もそうだったけどね笑)
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