Naoya

ローサは密告されたのNaoyaのレビュー・感想・評価

ローサは密告された(2016年製作の映画)
2.5
ローサはマニラのスラム街で夫と4人の子供と共に暮らしていた。雑貨屋を経営しつつ、家計のために少量の麻薬も扱っていたが、ある日、密告からローサ夫婦は逮捕されてしまう。スラム街でのある家族を追ったヒューマンドラマ作。終始淡々とした物語だが、その分リアリティの雰囲気が凄まじい内容。フィリピンの貧困具合、市民の麻薬の常習度、警察の腐敗。馴染みがない世界観でも、その地域の雰囲気が滲み出ています。序盤から世界観に引き込まれ、主人公の家族の、雑貨を売りつつ、麻薬を売るという光景が、普遍的過ぎて、日常の生活というのを疑えない自然さが出てます。全編がドキュメンタリーのような構成で、違和感がない。マニラのスラム街を感じ取れる物語です。ローサを演じるジャクリン・ホセの演技は見応えがあります。映画的な面白みはないが、資料映像のような、知識を深める内容でもある。(DVD)
Naoya

Naoya