チャンミ

ラビング 愛という名前のふたりのチャンミのレビュー・感想・評価

3.5
北村紗衣ぼうさんのレビューが的確なのでした。
http://d.hatena.ne.jp/saebou/20170314/p1

訴訟のあれこれよりラビング夫妻の生活に注目した采配はとてもよかった。料理、洗濯、アイロンがけとか家事のシーンがとても好き。
ミルドレッドの服も手作り感がありつつ、ちょい日常よりオシャでかわいかったな。

『ラビング』の時代、1960年代における本作のテーマでもある異人種間結婚の禁止の社会背景にある、有色人種への差別や就労の困難と犯罪化、などを扱った、エヴァ・デュヴァーネイ監督の気が滅入るけど聡明でクールな『13th』鑑賞後だったので(Netflixで配信中)、本作の説明くささのなさになじみやすかったけれど、このあたりを知らない人には単なるラブストーリーにしか見えないかもしれない。
だから、日本では、lovingって名字の余波でロマンチシズムに回収されやすそうだけど、大文字政治下の市井の困難の大きさは相当なもので、だからこそ、彼らの日常が描かれる部分は実は骨太で、尊いものだとおもわれる。
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