異人種間の結婚が違法とされていた1950年代のバージニア州を舞台に、自らの愛を貫き通すべく戦ったラビング夫妻の実話を映画化。
60年前の話というのに驚く。
肌の色が違うというだけで結婚が罪になる。みんなを守るべき保安官や法律家がふたりを引き裂くなんて悲しい。
ただ好きな人と一緒にいたいだけなのに、こんな酷い事ってあるのだろうか。
もし自分がその立場なら法を犯してまで結婚しただろうか。結婚してラビング夫妻は本当に幸せだったのだろうか。などと、考えながら見ていた。
旦那さんが弁護士さんに言った言葉、奥さんが亡くなる前に言った言葉、映画の最後に答えはあった。淡々とした映画だったからこそ重みを感じた。
奥さんが出したケネディ司法長官への手紙。彼女の勇気がどんどん大きくなって世界を変えた。この映画は色んな人に夢や希望を与えただろうな。
旦那さんの黙々とレンガを積んでいる姿が印象深い。静かだけど力強い。奥さんを守っている姿と重なる。