のりちり

セールスマンののりちりのレビュー・感想・評価

セールスマン(2016年製作の映画)
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何がビックリって、隣の空き地の工事で、建っているアパートは傾き住めなくなったってこと。
こんなことあるの?イランでは。

そのために次の家を探すはめになった夫婦。
なにやら、前任者の荷物が残ったままのアパートを紹介され、とりあえず入居。
2人は劇をやっている。
ある日、妻が疲れて帰り、夫が買い物をして帰ってくるのを知っていたので、インターホンが鳴り、確認せず、戸を開けて、自分はシャワーを浴びた。
しかし、それは、前に住んでいた女性のところへ来た客。
彼女は襲われ、病院に運ばれる。
日本だと、これだけで、警察がでてきて当たり前だが、イランは、宗教的なものなのか、考えるらしい。
妻が、こんなにケガをしても、警察に届けず、自分で探そうとする夫。
これが普通の国なのか?

そうこうしているうちに置いていったトラックから、犯人が分かる。
犯人をおびき出して問い詰めて、放置しておいた。
そしたら、犯人は心臓が悪くて死にそうになる。
今度は、その家族を呼んで、彼を連れていってもらおうとする。
妻は、あなたがいないと私は困ると言い続ける。
他の女のところに行った夫だよ、と観ているほうは思う。

なんとも後味の悪い映画。
一体誰が悪いんだ。
荷物を置いて出て行った前に住んでいた女性?
確認もせずに戸を開けた妻?
開いていたからと入っていった死にかかっている男?

それよりなにより、家が傾く構造ってどうなのかな~

思うことはいろいろあるが、結末は、良くなかった映画。
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