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十年のmasaのレビュー・感想・評価

十年(2015年製作の映画)
3.6
五つの物語。香港の10年後を描く。どの作品もリアルで、現実味があった。
映画の短篇で、一つ一つがさくっと観れて好きです。しかもお得な気分。
こういうオムニバスって大好き。

香港の新鋭若手監督5人がメガホンをとり、2015年より10年後の香港を題材に描いたオムニバス作品。
労働節の集会で騒ぎを起こすよう命じられたチンピラ2人組を描いた「エキストラ」、
終末世界の香港で失われゆくものを黙々と標本にし続ける男女を描く「冬のセミ」、
普通話の習得が営業に必須となったタクシー運転手の奮闘を描く「方言」、
イギリス領事館前で発生した焼身自殺の真相を擬似ドキュメンタリー形式で追う「焼身自殺者」、
香港で最後の地元産卵を売る青年を描いた「地元産の卵」の5話で構成される。
製作費約750万円の自主制作作品としてわずか1館で公開されたものの、口コミで人気を集め上映館を香港全域に拡大、香港のアカデミー賞と言われる香港電影金像奨で最優秀作品賞を受賞した。

どれも秀作だと思うが、自分は「冬のセミ」がとても印象に残った。
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