木葉

LOGAN ローガンの木葉のレビュー・感想・評価

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
3.6
ありがとう、ヒュージャックマンと言いたいが、真新しさが全然なく少しがっかりした。
アメコミらしくない作り。ヒーローがもういない。
2029年、不死身で無敵だったウルヴァリンの面影はどこにいったのであろう、そこには老顔(ろうがん)で老眼のローガンがいた。その傍らにいた地上最強のテレパスだったプロフェッサーXは、今やアルツハイマーになっている。そこに凄い少女ローラが現れる。ローラを追っ手から守るためにローガンはプロフェッサーXを連れて逃亡の旅に出る。
今回の映画はローラとローガンの心の交流を軸にアクションやアメコミでもなく逃亡の旅の果てを描いている。
劇中にシェーンを観るプロフェッサーXとローラが出てくるが、この映画もジョンウェインや、かつてアメリカの西部劇を想起させる。また、パリ、テキサスのようなロードムービーも思い出させる。
私はこの監督の3時10分、決断のときという映画が好きだ。その映画にも似ていないようで似ている。
この映画は、ミュータントではなく1人の心を持った男の背負った傷を宿命を描いている。そして、古典に立ち帰ったような作りは、古き良きアメリカを、今の自国第一主義のアメリカの危機を感じさせる。
木葉

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