ひろ

LOGAN ローガンのひろのネタバレレビュー・内容・結末

LOGAN ローガン(2017年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

かなり期待して観たのだが、できれば観る前の自分に戻りたい

ローガンは一見昔と同じく粗暴なように見えるが、自身の身を蝕む毒か或いは先行きの暗い将来に対して苛立っているように思えた
プロフェッサーは能力の暴走を抑えるために軟禁されたり薬を投与されたりで、正直見るに耐えなかった
ローガンのプロフェッサーへの尊敬や師弟愛(?)のようなものは感じられたが、やはり扱いが酷いなという印象を受けた

そして今作の最重要人物、ローラ
幼いながら凄まじい迫力があり、その貫禄は他の役者に引けを取らない
道中ほとんど喋らないのは違和感があったが、ローガンとやたら話して打ち解けられても違和感があったと思うのであれでよかったのかなとも思う

グロテスクな描写が多かったが、その必要性があるのか疑問だった
内容としてもビターな感じなので子供向けではないのは確かだが、グロテスクさで壁を作るのはどうかと思った

全体に関する講評としては、プロフェッサーが大事にしてきたものはローガンに受け継がれていたが、世界の荒廃によりローガンはその価値を疑うようになっていたのかなと思った
ただ、最後には子どもたちを守る中で次世代に何かを残したように見えた
しかし国境を越えれば何かが解決するとは思えなかったので、信頼できる指導者のいない子どもたちの未来が心配になった

自分ももっと歳をとったり子どもができたりしたらこの作品の受け止め方も変わるのだろうか
ひろ

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