改名した三島こねこ

バイバイマンの改名した三島こねこのレビュー・感想・評価

バイバイマン(2016年製作の映画)
2.6
注:バイキンマンじゃないです

国内流通班が"Don't Say"と"ByeByeMan"の二択で邦題に悩んでいそうな一作。どちらにしろタイトルクソダサい。しかしB級なのでそれくらいがほどほどでいい。

本作のバイキンマンの怖いところは"名前を呼んだら死ぬ"タイプの怪物なのに、対象に自分の名前を発言させる能力を保有している点。被害者はなぜか名前を言ってはいけないお方の名前を、意味もなく発現したがる傾向があった。
幻覚能力だとか魔獣使役だとかよりも、感染症のように被害者を爆発的に増大させるこの能力が脅威。実際最後には被害者の拡大経路が倍増したわけだし。

こういう主人公の精神がやられる作品は描くのが難しいのだが、ダグラス・スミスの演技がかなりのものなので、ストーリーの粗は案外気にならない。怖いシーンではないがキャリー=アン・モスの事情聴取は本作一の見所だと思われる。