トランプ後のアメリカの縮図を風刺したかったのはよくわかるが、クライム、人種問題のそれぞれのストーリーラインが繋がらなすぎて、見終わったあとの不完全燃焼感、後味の悪さが強い。
暴動のストーリーを入れずとも、当初のコーエン兄弟の脚本どおり、クライム一本で行った方がよかったのではないか・・・
コーエン兄弟、クルーニーにこのキャストが揃って、ビジュアルも60年代アメリカンがレトロでかわいいのに、本当にもったいない！残念極まりないです。
私の中での元凶は、ヴェネツィアの時のクルーニーやデイモンのインタビュー内容が、不寛容社会に問題を提起する、みたいな社会派コメントに寄り過ぎていて、ミスリードされてしまったこと。
何も知らずにコーエン兄弟作品としてラフに構えて見れば、おもしろいし、ラストシーンもなかなかいいものに思えますよ！
子役のノア・ジュープもすごくいい。
注意事項:真面目に見すぎるな！
コーエン兄弟ファンとして、ヒット祈願☆
