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あのこは貴族のcandyのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
3.4
どんなにお金があってもなくても、辛いことがない人なんていない。
自分の育った環境が普通だと、ある時まで疑わないと思うし、一生そのまま生きる人もいると思う。
自分の育った環境から出ないことと、色々な出会いをして色々な世界を知って生きることと、どちらが正しいとか、どちらが幸せか、なんて自分が感じることであって、他人が決めることはできない。

私の家は、決してお金持ちではないけど、どちらかというと、学生時代〜最初の会社にいたときぐらいまでは温室で過ごしてきたほうだと思う。
それがだんだん窮屈になって、遅かったけどようやく自分の足で立てる道を自分で模索できたこと、自分の足でなんとか立てるようになったことに、私は幸せを感じている。

社会人になって、私の人生に影響を与えた出会いが、いまのところ二つある。

ひとつは、日本文化に造詣が深く、日本語が綺麗で、英語もできる年上の同期。
すごく自立していて、かっこよかった。私がいかに自立できていないかを気付かされた。英語ができなくても英語話者とコミュニケーションする勇気を持たせてくれたのもこの子。

ふたつめは、一見プラス要素がなかなか見えにくいけど、自己肯定感が高くて素敵な人。
幸せは自分次第だっていうことに気付かされた。

ほんとに小さなことだし、2人と今も繋がりがあるわけではないけど、2人から得たものは、今では自分の芯になっている。

華ちゃんがみきに出会ったことは、そういう意味を持っていたんだと思う。

人生において深い意味をもたらす出会いができるかどうか。
人との出会いって本当に大切だなと思いました。
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