SAtone52484

ハクソー・リッジのSAtone52484のレビュー・感想・評価

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)
4.2
アンドリュー・ガーフィールドしか考えられない!ってぐらいハマり役ですね!
自らの信仰にある“Thou shall not kill (「汝 殺すなかれ」)”の教義を守り、それでも自ら進んで兵役につき、戦場で奮闘する姿は、涙なしには見られない!!



主人公・デズモンドは、自らの信仰を守るが故に、訓練時から苦境に立たされる訳です(あと、ひょろっひょろなんですね。後から調べたら、この宗派はベジタリアンだそうで。)
同じ隊の人たちからも、「除隊しろよ」と思われていて、なんだか浮いた存在。
けれど、いざ戦場に降り立って、そこで人間の真価が問われる…
(戦場が沖縄…日本軍の「死を恐れない必死」な形相の描かれ方がスザまじく、見ていて苦しくなります。)

生存者を探すべく、夜の戦地でSmitty(デズモンドを毛嫌いしてる奴)と過ごすシーン。そこでお互いの過去を語り合い、デズモンドがなぜ銃に触れないのか、信仰以外の理由がわかります。
なんだかしんみり。観客もここで「そうか、信仰以外の理由もあるのか…」と少しデズモンドへの理解が深まる、という憎いストーリーライン(メル・ギブソン、やるやん!あ、脚本は書いてないか…) 。

この翌朝、日本軍からの猛攻撃。
共に訓練を受けた隊の多くの兵士が負傷し、撤退後も戦地に残り、生存者を「あと一人、あと一人…」と崖から下ろすデズモンド。満身創痍とはまさにこのこと。

戦えなくても、それでも戦地で命を救うべく奮闘する、という主人公は珍しく、(少々美談すぎる脚色もあれど)やはり命を大切にしようと奔走する姿は、涙を誘います。

ヴィンス・ヴォーンがもっと、口が悪くて品のない、戦争映画あるある!な感じの上官だったらよかったなー、というのが(超)個人的な感想です。
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