PTSDに苦しむ軍人がある富豪の妻子の警護をすることに。緊迫の心理スリラー。
入隊して命懸けで戦い、後遺症に苛まれ、行き場を失くす。そうやって苦しむのは結局貧しい人たちで、政治家や武器商人はただ駒を動かし利益を貪る。
マティアス・スーナールツのPTSDに苦しみ、狂気に身を落とす寸前の悲しい男の演技がとても良い。
カンヌのある視点部門に出品された作品。この写真と邦題だとそこに興味を持つ人に届かないだろうし、作品の本質を見誤ってしまいそう。『Disorder』（医学的に障害とか疾患という意味）というタイトルらしいです。
私もマティアス目当てじゃなかったら選ばなかったなー。色々と削ぎ落とされた、かなり行間を読む必要のある作品。
