oden8

ビリオネア・ボーイズ・クラブのoden8のレビュー・感想・評価

3.6
あなたのものは誰のもの。

6/15はジャイアンのお誕生日。
"お前のモノはおれのモノ。おれのモノはおれのモノ。"
彼の名言と言えば、これが真っ先に思い浮かぶ。だが、この言葉の真意を知った時に彼の友への熱い想いを知ることになる。

この作品に登場する若者たちには、ジャイアンの様な"熱い友を想う気持ち"を持ち合わせているんだろうか。
実話に基づく物語。

エルゴートくん&エガートンくんの演技は実に眼福。ノリにノッてる感じがいい。彼らの人気がそのまま演技にも表れている気がしちゃう。
ケヴィンス·ペイシーは安定の役所を。最早、演技ではなく天然?自然体なんやないの?というレベル。怪しさが隠しきれてへんもんなぁ。

彼らが得たものは、お金は"希望"か"虚構"か。
彼らが追いかけていたものは"自分の利益"。
人は誰しもが"自分の利益"を追い求めて行動するが、それだけに尽力すると綻びが生じる。
彼らの繋がりは"友情"ではなく"自分の利益"であり、それは"虚構"に過ぎない。
登り方を誤ると、その先に待つのは凋落しかない。
ハッタリで勝ち得たものに価値なんてないのだ。

彼らにジャイアンの様な"わが心の友よ〜"の精神が、僅かでもあればハッタリも確かなものに変わっていたかもしれへん。
自分の持つ力の使い方を間違えてしまった、彼らがとても残念でならない。

"お金"に価値があるのではなく、"どの様にして獲たか"に価値があるのではないだろうか。

cast(役者·キャラ) 4
story(物語) 3.5 
architecture(構成) 3
Picture(画) 4
acoustic (音) 3.5
22-232
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