面白かった。スターウォーズ的西部劇として観た。西部劇として観ると面白い。テキサス独立ものとかに近いかもしれない。ガンファイトには思わず興奮してしまった。
レトロな作り。西部劇モチーフがふんだんに使われる。もともと旧三部作の多様なモチーフの中でも、銀河大戦や特殊能力（フォース）やジェダイや親子葛藤などのモチーフはあまり好みではなくて、西部劇モチーフが好みだった。それが新三部作以降、私の好みでないモチーフばかりに集中して、煮詰まっているというか、マニアっぽいというか、なんともスラストレーションがあった。超能力者の苦悩ばかり魅せられてもね・・・。
今作はすっきりと西部劇モチーフオンリーにしてくれて、素直に楽しかった。鉄道襲撃、風来坊の集まる酒場・ポーカー、拳銃、トレイル、気の強い女の存在、腕は立つが女に弱い男ども、etc。まんま西部劇。
音楽までもろ西部劇。
1作目からリアルタイムで見ているけど別に私はスターウォーズオタクではないし、これがスターウォーズ外伝にふさわしいとかふさわしくないとか、そんなことはどうでもよいです。この作りなら次回作があってもぜひ観たい。
注目は、L3-37。英ドラマ「フリーバッグ」のフィービー・ウォーラー＝ブリッジが演じるドロイド。ドロイド役とはいえ彼女らしさが出る最高の役回り。
スターウォーズシリーズとか別に無くてもいいから、むしろ宇宙で西部劇をやるという取組みをハリウッドが作り続けてほしい、というのが素直な思い。（だって今はもうレトロな西部劇は諸般の事情で作られないから）
