ガラムマサラ

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのガラムマサラのレビュー・感想・評価

3.6
スターウォーズヒストリーにその名を刻むアウトロー!

で、有名なハン・ソロのスピンオフです。
ローグワンと同じく外伝作品ですね。まあ、あちらと違ってソロはナンバリングシリーズでも準主役みたいな存在ですけど。


彼が一体どういう経緯であのような仕事をするようになったのか、チューイとの馴れ初め、ミレニアムファルコンをどこで入手したのか。
そういったハン・ソロを構成してきた要素にメスを入れた作品になっています。

シリーズでも人気なソロの過去っていうのはさりげなく匂わせるだけで具体的なことは特に語られていませんでしたか、ファンにとっては嬉しい作品でしょう。

若干スれた彼のアウトローたる考え方、スタンスに大きな影響を与えた新キャラ達や恋人の存在、さらには「え、こんなのもおるん!?」となるようなクトゥルフ染みたエイリアン等過去作でありながらさらに世界観を広げることができるあたり、世界観の懐の深さを感じさせますね……。

ソロ独自の戦い方も注目するべき点ですね。
ジェダイのいない戦いという部分ではローグワンと同じですが、ソロの場合は力技と狡猾さが武器。
手練手管に口八丁を加え逆境を返していく……外道に身を堕とさない程度にバーリトゥード(なんでもあり)。

アクションにドッグファイト、回る舌、生存を賭けた容赦のない戦いはなかなか楽しめました。


ただ、やはりソロの未来が確定している以上どうしても決められたレールの上を走っている感が拭えなかったですね……。
全てが予定調和とでも言いましょうか。

これがパラレルワールドに分岐するとかならまだしも、正史ですからねぇ。
新キャラたちも掘り下げ不足感が否めなかったです。
もっとソロとの絆のエピソードがあればよかったんですが……。
ううむ。