ピースマイル

ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーのピースマイルのレビュー・感想・評価

2.0
もともと期待していなかったが、自分が予想していたよりもはるかに面白くなかった。
一応自分のスタンスとしては、Ep.1〜3も含めたうえでスターウォーズのファンであり、少なくともEp.7では映画館で3回泣くほどのファンではあった。

Ep.7までは。

そのあとのローグワンで「ん・・・・なんか怪しいけど、まあサブストーリーだし」と我慢したが、Ep.8で完全に怒り爆発、スターウォーズ全体に対する興味が薄れるほどの駄作を見せられたと思っており、このハン・ソロという単体の映画に対する期待値というものが最低レベルまで下げられた状態での鑑賞となった。

そんな状態であったとはいえ・・・・・やはり出来る限りフラットな目線で観たとしてもこの映画の出来は良くなかった。
監督ロンハワードは、とにかく納期の迫った作品を大急ぎでまとめあげたという感じがしてしまう。
ロンハワード一人が悪いというのはフェアではないのだが、というかこれだけの話をとりあえずでもまとめたのは凄いとは思うのだが、あくまでも「映画としてなんとなくまとまってはいる」というレベル。

決定的に駄目な点はあまりないのだが、逆に良い点もない。
あえて言うなら、チューバッカとの出会いのシーンはまだ良かったのだが、そのシーンにしたってハンソロが最初からウーキー族の言葉を理解しているのも良い設定と思わなかった。

何よりも、この映画には「骨格」がなさすぎる。
ローグワンには「デススターの設計図の入手」という目的があった。
本作ハンソロはというと「他人の借金を返す手伝いをしている」という話である。
それで盛り上がれと言われても正直困る。
もちろん最終目標は恋人を迎えに行くという事だったのだが、それも途中から結構いい加減になっていく。

極めて残念なことだが、この程度の出来であるならばやはり本作は「作らない方がマシだった」と言わざるをえない。
まだ頭の中で若き日のハンソロとチューバッカの冒険譚を想像していた方がよほど面白かった。