今、毎日のニュースで知る危機的な状況にあるパレスチナ自治区ガザ。一日も早く平穏が訪れるよう祈る気持ちで鑑賞しました🙏
監督は1988年にガザで生まれた一卵性双子の兄弟。
ガザにある美容室でのワンシチュエーションドラマ。
限られた空間の中には、それぞれ訳ありの女性たちが集まっている。
戦時下であってもお洒落はしたいし息抜きは必要。
噂話を楽しみにしている客もいるが、翌日に結婚式を控え花嫁支度のために来ている娘👰♀️と母親、臨月で今にも出産しそうな妊婦🤰、離婚調停中でキリキリしている主婦、夫からの暴力に悩む主婦、ヒジャブ🧕🏻を外さない敬虔なムスリム信者は一度も髪を切ったことがない。
美容室は髪だけでなく、ネイル、脱毛も一緒に賄っている。
経営者はロシアからの移民女性で、様々な客の注文を聞きながら上手く切り盛りしている。
若いアシスタントは、店の外で銃を持っているマフィアの男と付き合っていて、婚約するか別れるかで悩んでいる。
そんな時、停電になり、そのうち銃声が響き渡り、店の前の通りはハマスとマフィアで銃撃戦が始まり殺戮現場となる。その飛び火が店の中に...
争い合うのはいつも男たち。女性たちは怯えながらも、なんとか自分たちは気を紛らわすための時間を費やしたかった。そんな大切な場所が美容室という空間だったのに...
いや〜、緊迫感が凄まじい。
8年前の作品だが、当時だってこんな非日常が恒常化していたのだ。だからこそ、女性たちは心の解放場所として集い、女性同士で助け合わねばという気待ちになっていた。
これが日常なんてとても耐えられない😖
ただ祈るしかできないけど、イスラエル軍よ、どうか女性、子供、老人を痛めつけるのは止めて欲しい🙏
＊こなつさん、旬な作品のご紹介ありがとうございました💕
