dita

ガザの美容室のditaのレビュー・感想・評価

ガザの美容室(2015年製作の映画)
3.5
@テアトル梅田  

政治紛争や宗教問題、民族間の諍いやジェンダー論を「論」として扱わずに「人」を通して見せることで美容室内の緊張感や狂いを一緒に体験した。流した涙が救われ産まれる命が守られ育つ日常が当たり前にならない紛争って何の為にあるのか。ただ虚しい。

宣伝にあるような、女はいつだってオシャレをする、それが抵抗みたいなことはもちろん大切なテーマではあるけど、個人的にはそれよりも相容れないものの相容れなさを強く感じて、それがワンシチュエーションで描きたかったもののひとつなんじゃないかと思ったり。
dita

dita