おいちゃん

アリータ:バトル・エンジェルのおいちゃんのレビュー・感想・評価

4.0
待望の「銃夢」実写映画!
タイタニック後に発表されてたのでもう作らないのかとすら思ってましたが待った甲斐がありました。

キャメロンの長すぎた脚本を整理したというだけあって見せ場しかなく2時間まったく退屈しなくて凄い。
反面、詰め込みすぎてる感や描写の省きなど力技に見える点もややありますが、それにしたってよく出来ていました。


めっちゃキャメロン映画っぽいですが、アリータが酒場に行くシーンだけ突然ロドリゲス感バリバリになって笑い転げるかと思いました。

仰々しく紹介された賞金稼ぎが瞬殺されるのもぽいですが、犬好きのおっさん役でジェフ・フェイヒー(プラネット・テラーのバーベキューおじさん)が出てきたりロドがしっかり爪痕を残してて良かった!
ヒューゴもちょっとバンデラス感ある男前じゃない?


戦闘シーンは華麗で美しく、アリータだけが義体を本当の身体のように使いこなしている描写がただの「人間」との違いをよく表せてました。

ほとんど原作エピソードのままながら、イドが純粋に父性でアリータを育ててたり、結構マニアックなこの漫画を映画として世に送り出す上で、色々上手くやってるなぁと。
その割に機械の身体を本気でエロくしようとしてるところは妙にオタクくささがそのまんまだったりするのでキャメロンには原作版イドの称号をあげます。

ハリウッドの巨匠が本気でメカエロをやろうとしてるというだけでも、必見です。


死にながら身体を操ってる他人の演技をするマハーシャラ・アリはさすがオスカー俳優って感じですね。

ぜひ続編を作って欲しいです。



3D吹き替えで見ましたが、古館さんの原稿読んでるだけっぽい熱のない実況以外はとても良かったです。
キャメロンの3Dなので他のコンバートされた作品よりは全然良かったですが、アンチ3Dな私の心を解きほぐすほどではなかったです。
IMAX3Dならまた違ったのかな?
おいちゃん

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