おいちゃん

私ときどきレッサーパンダのおいちゃんのレビュー・感想・評価

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.1
中国系カナダ人のもっさり女子と痛い友達という華のなさや、人によっては耐えきれず消滅してしまうかもしれない共感性羞恥ポイントなど人を選ぶ部分は多々あるかもしれないが、これがどうして素晴らしい出来。

いかにもK-POPなアイドルが出てくる辺りに今どきな雰囲気を感じる。
中国人の家族観については「フェアウェル」という傑作を事前に見たことがあったのですんなり飲み込むことができた。

自分にはあまりわからなかったが女子は共感できるところが多いのだろうか?
では男子が楽しめないかと言うとそんなことはなく、詳しくは言えないがクライマックスは怪獣と変身特撮と「来る」が好きな人には絶対見てほしい胸熱展開がある。
伝統と革新のマッシュアップが非常にうまく、監督のセンスの良さを感じる。

ピクサーらしからぬ題材かつコロナで上映が飛んだことですっかり知られざる作品になってしまったが、見られないのは勿体無い。
2週間限定で幻の劇場体験となるのは間違いないので、D+で見れるとしても後の語り草にできるだろう。
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