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メイズ・ランナー:最期の迷宮のnodriguezのレビュー・感想・評価

4.8
過酷な砂漠の迷宮を抜けたものの、テレサの裏切りにより、大切な仲間であるミンホを拐われたトーマス。免疫力を持つ若者に人体実験を行なうWCKDからミンホを救い出すため、トーマスはニュートや砂漠で出会った仲間たちと共に、ついにWCKD本拠地へと乗り込みます。幾多の友を失い、様々な犠牲を払ってきたトーマスたちが最後に行き着くのは、破滅か救いか。世界という迷宮を相手に、トーマスたちが最後の戦いに挑みます。

大人気メイズランナーの最終作ということで、序盤から怒濤の展開に次ぐ展開。ノンストップなドキドキハラハラ具合ですが、ただの派手なアクション映画ではなく、登場人物一人ひとりの葛藤や覚悟、生き様がしっかりと描かれています。

特に、WCKDに戻ったテレサの役回りについては、非常に胸が苦しくなるような葛藤や辛さがありますし、なんと言っても、今回のMVPはニュート役のトーマス・サングスターでしょう。迫真の演技はもちろん、これまでの苦楽を共にしたキャラクターだからこそ出せる絆の深さに、涙が堪えきれませんでした。

細かい部分を振り替えるといまいち理解できていない部分もありますが、それでもシリーズ全体を通して、話の勢いや緩急具合、登場人物の見せ場や関係性を落とすことなく完結させたな、と感嘆せざるを得ません。

あとは、BD版特典映像のNGシーン集がやたらめったら面白いシリーズなので、DVD化されたらもう一回観たいと思います。(笑)
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