atsuki

思いやりのススメのatsukiのレビュー・感想・評価

思いやりのススメ(2016年製作の映画)
3.6
【人生というケツは拭き合うもの】

ある出来事をきっかけに作家の道をあきらめ、介護士として働きはじめたベン。初めての仕事で、筋ジストロフィーを患う車椅子の少年トレバーの介護を担当することになった彼は、気難しいトレバーと時にぶつかり合いながら次第に心を通わせていく。そんなある日、ベンは毎日のほとんどを自宅の中だけで過ごすトレバーを外の世界へ連れ出すべく、トレバーが地図で眺めていた「世界で1番深い穴」を目指して車で旅に出る。

ザ・王道のロードムービー。
溢れかえる「クソ」という言葉にブラック的なユーモア、程よい下ネタ。ぶつかり合いながら結成された「みんなのタクシー」はクソな人生のクソを拭き合う為の「思いやりのススメ」を教えてくれる。

人生はクソなのだ。
自分のクソは自分で拭けるけど、人生のクソは自分じゃ拭けない。一人ではなく、2人で3人で4人でクソを拭き合う事こそ人生の素晴らしいさ。

あんな壮大で圧巻な放尿は初めて見た。
あれは素晴らしいカタルシスだ!!

何か汚いレビューになっちゃったけど、とても暖かい雰囲気の流れる笑って泣ける作品であった。
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