照本

ベロニカとの記憶の照本のネタバレレビュー・内容・結末

ベロニカとの記憶(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

まずは映像や画面構成などがめちゃくちゃ好みで見ていて飽きなかった!前に見たイギリス映画も好きだったので性に合うのかな?
ストーリーはずっと考えさせられるというか、どういうことなんだろう?と思い続けて見ていたのですが、最後のネタバラシのところで自分の考えに「え、あってる?あってるよね!?」と思ってしまって…ネットの考察などを読んだ結果おそらくあってるだろうとは思ったのですが、なんだかスッキリしないなあと…しかし「本人の証言がないと何もわからない」というエイドリアンの発言を思い出し、まさにこういう感覚なのかな、と。本当にあの手紙が二人の仲を後押ししたのか、エイドリアンの死因は本当にセーラの妊娠なのか、我々がいくら考えてもはっきりと語られていない以上わかりませんね。
「得ることも失うこともせず、傷つくことを避け、それを自己防衛と呼んだ」
人は都合の悪いことを捻じ曲げ、自分の非を認めず、気づいた時には手遅れに…なんてのはよくあることで。そんな彼も本当の宝物は近くにあり、自分を変えたいと思ったと発言していました。手遅れでも、まだ間に合うことだってありますよね。
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