女神の継承を去年観てからずっと気になっていた作品。うーーん、なんて面白い。あちらは割としっかり怖がらせにきてたけど、こちらはジトジトとした不気味さ。國村隼の怪演だけでも観る価値ありです。
冒頭のルカ伝の一節が映画のテーマであり、メッセージであるということに尽きると思うんだけど(大滝詠一のペパーミントブルーにある「水のように透明な心ならいいのに」って本当にそうだよな、と思う。松本隆は天才)。疑うのも盲信するのも、真実を見失う/見誤る、という意味では表裏一体なのかな。
あの鶏が3回鳴いたら...のくだりは、鶏が鳴く前にあなたは三度私のことを知らないというだろう、というイエスキリストから聖ペトロへのあの言葉をなんとなく思い出した。