もとまち

哭声 コクソンのもとまちのレビュー・感想・評価

哭声 コクソン(2016年製作の映画)
4.2
予告編を見る限りオカルトホラーだと思ってたら、想像以上に様々な要素のごった煮だったから驚いた。猟奇サスペンス、オカルトホラー、ゾンビアクション(!?)、人間ドラマ、コメディなどなど。やっぱり予想の斜め上をいく展開ばかり。まったく展開が読めない。さすがナ・ホンジン。さすが韓国映画。2時間半の長尺だが、相変わらず退屈しない。

やはりふんどし一丁で鹿肉を貪り食う國村隼がインパクト大。時には不気味なよそ者に見えたり、時にはちょっと不器用だけど悪い人ではなさそうなおじさんに見えたり、人の「印象」によって様々な顔を見せる演技も見事。ファン・ジョンミンとのヘンテコ祈祷バトルも楽しかったです。

結局、噂や固定観念に惑わされるな、ということなのだろうか。
観客の混乱を招くためにミスリードの映像をぶち混みまくるのは斬新だと思うが、それだと解釈自体何でもアリになっちゃうのはイマイチ。ナ・ホンジンは『哀しき獣』の時以上に意地が悪くなってるな。

キリスト教の勉強をしよう。
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