字幕版を鑑賞。
ガガ様劇場を期待して観に行ったら、実際にはブラッドリー・クーパー オン ステージだったという感じ。
ガガ様は歌のパフォーマンスは流石なのだけれど、それ故最初から貫禄があり過ぎて、何者でもない若い娘がスターに登り詰めていくという上昇感があまり無い。
逆に、対するブラッドリー・クーパーの方は明らかにドラマ的に実質主役の美味しい役どころ。
亡き父や腹違いの兄との一筋縄ではいかない関係性や、聴力の悪化によって何時音楽を奪われるかもしれない不安を奥底に抱えながらスター稼業をこなしてきた男が、心より愛する女性と出会いながらも、そのせいで次第に堕ちていくという悲劇をたっぷり堪能させてくれる。
「アメリカン・スナイパー」でもそうだったが、ブラッドリー・クーパーは哀しく崩れていくサマが良く似合う。