ブタブタ

機動戦士ガンダム THE ORIGIN IV 運命の前夜のブタブタのレビュー・感想・評価

2.0
4話全部通して見て纏めて全部の点数として40点くらい。
あくまでも個人的な感想です。
と言うのはガンダムで見たいモノがほぼありませんでした!!

とりあえずの完結、まだ『ルウム編』がありますが一応終わってみての感想は必ずしも満足な作品ではありませんでした。
折角のファーストガンダムをもう1回出来るチャンスだったのに何とも中途半端な出来・作りだったと思います。

富野由悠季監督は関わってないのですから文句つけるのは間違いかもしれませんが『機動戦士ガンダム』及び続編『Ζ』『ZZ』等々の富野由悠季監督作品のガンダムのストーリー・演出・作風その他が一言で言うと「理系」な感じがするのに対してこの『origin』は完全に「文系」な感じがして違うモノなんだから違うのは当たり前と言えば当たり前ですがそれじゃぁ納得いかないと言いますか...

安彦良和作品でアニメです。
原作がそうなんですから当然ですが。
コミカルなシーンに感情・表情豊かなキャラクター達。
ファーストガンダムは大袈裟かも知れませんが『NHK特集・ベトナム戦争』みたいな突き放した冷徹な視線でドキュメンタリータッチに人物・出来事・戦争・歴史をアニメで描いていると言いますか、翻ってoriginは普通のアニメ、テレビドラマを見てるみたいです。

見たかったのは原作originにあったTVアニメには無かったレビル将軍脱走のあのくだりとか、レビルを逃がしたのはキシリア機関が関わってて エルラン中将がいかにして裏切ってたかとか、そういったTVアニメ・ガンダムでは描き切れなかった『歴史の裏側』みたいなのをもっとやってくれるかと期待してたんですが。(←このエピソードはまだなので次のルウム編以降でやってくれるかも知れませんが、時間的に無理か)

所謂トミノ的な台詞回し(富野節って〝節〟って言い方嫌い何です(笑))も無いのは寂しいですし『ガンダムUC
』がちゃんとガンダムになってたのは「ガンダムファンが作った皆の見たいガンダム」だったから何ですが『Gのレコンギスタ』が富野由悠季作品であるにも関わらずトミノ的な台詞回しが絵に合ってないとか何か見てて恥ずかしいし出来の悪い二次創作みたいなのに対してoriginはシャア・セイラ・ララァ・アムロみんないるのにガンダムに見えないと言うか、ちゃんと『ガンダム』になってない、豪華スタッフによる二次創作みたいで違和感だらけで特にモビルスーツのCG感丸出しの重厚感の無さとか、文句付け始めれば限りがないのですけど。

「最初期型ガンキャノン」の有り得ない位の弱さ!!!
あれじゃダメでしょう。
ザクⅠともう1種の後付け設定のジオンMSも何かカッコ悪いし、最初期のMS戦は何かこう洗練されてなくて第一次大戦の白兵戦の様に旧式火器(MSサイズの)で戦うとか、MSを持たない連邦軍兵士から見たMSの恐怖、それこそ「進撃の巨人」のガンダム的演出アプローチとかもっと他にやりようが無かったのか。

サビ家の人達もなーんか違うな~(笑)
ガルマを溺愛するデギン、やたらはしゃぎ回るキシリアにドズルとゼナの馴れ初めとか恥ずかしくて絶対dvdだったら早巻きしてました。
ギレンだけが変わらずギレンでモビルスーツ開発に関するミノフスキー博士との話とかあの辺みたいなのをもっと見たかったです。
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