トルコ軍の諜報部大尉メーテは、妻エリフが妊娠し幸せの絶頂にあった。しかし2人でディナーに出かけた夜、エリフが何者かに射殺されてしまう。犯人たちを追ったメーテも窮地に陥るが、メルテムという謎の女性に助けられる。彼女は一握りの政府首脳しかその存在を知らない国家安全保障機関U.G.T.の対テロ戦ユニットのリーダーだという。メルテムが追っているのは、フリーメイソンよりもさらに古い起源を持つ中東の秘密組織。この組織は“カオスから秩序へ”をモットーにヨーロッパ中で無差別テロを繰り広げており、その究極の目的は中東に一大帝国を再興することにあった。妻の命を奪ったのもその組織の一員だと知ったメーテはメルテムに協力して、国家機関や国際企業の上層部を牛耳る組織のネットワークに迫ってゆく。そして謎の数字とキリル語で書かれた謎の暗号資料を入手、彼らの次の作戦が、人為的に巨大地震を発生させ、その混乱に乗じて政権を奪取することだと突き止める・・・。