Dumbo

シーモアさんと、大人のための人生入門のDumboのレビュー・感想・評価

4.0
【勝手に一人イーサン・ホーク祭 ⑭】

ちょっと久しぶりに、
またイーサンに会いたくなって、
以前あーさんに教えていただいた
“イーサンリスト”の中から…
今日はどのイーサンに会いに行こうか…
と見ていて、
あれ?これキャストにイーサンの名前が無い…⁇と思ったら、監督だった!



楽器の中でも、
ピアノほど弾く人によって
音が違う楽器はないんじゃないかと思います。

イーサンが、
俳優として生きていくことにも
ひとりの人間として生きることにも
悩んでいたちょうどその時、

会った瞬間にたちまち安心感に包まれたというシーモアさん。

彼が弾くピアノの音は、
その人柄をそのまま表しているような
暖かくて優しい音色…

その音を聴くと
たちまち安心感に包まれ、心地よい響きに
心がほぐれていく。

会場でシーモアさんの演奏を聴いていた
人たちの表情を見れば、それは一目瞭然。

その中でも、ひとりの幼い女の子の、
あまりの素晴らしさに驚いたような、
呆気にとられたような
そんな素直な表情が特に印象的でした。


イーサンも少しだけ登場します。

“僕が求めるのは
人生を美しく演じること。
だが方法を知らない。”

俳優として生きることに
真摯に向き合ってきたからこその
悩みや苦しみ…

その悩めるイーサンの心を助けた
シーモアさんの、
人として、指導者としての素晴らしさと、
ピアノの演奏者としての素晴らしさを伝えるために、
イーサンが思いをこめて作った
あたたかい雰囲気のドキュメンタリーです。

ただ…
慢性寝不足の私には
ドキュメンタリーを観るのは少し無理だと
思い知らされました。

眠い…

でも、
シーモアさんのピアノの音色は唯一無二で、その音を聴きながら、
最後は気付かずに泣いていました。


この映画にご縁があり、
シーモアさんのピアノが聴けたことは
とても幸運でした。




Seymour:An Introduction
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