Dumbo

哀れなるものたちのDumboのレビュー・感想・評価

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.5
衝撃作でした!!

衝撃すぎて何を書いたらいいのかまとまらないけれど、
いつものように放置しておくときっと何も書けなくなる気がするので、
出来るだけ早く書こうと思いました。


どんな作品かも知らずに、
時間が合うのがこれしかなかったという
ずいぶん失礼な消去法にて鑑賞…

皆さんご存知の通り、
私は充分すぎるほど大人な年齢なんですが、
R指定ということで、
ちょっとビビりながら観に行きました笑

グロなのかエロなのか…?
どっちにしても苦手分野なので…

でもエマ・ストーンだから観たいという気持ちもあり…

結果…これはたしかにR18です。
しかもグロとエロの両方だった〜
グロくてエロくて気持ち悪い…

BGMの不協和音も不気味で病みそう…

このドロドロした雰囲気、どっかで体験したと思ったら、
『女王陛下のお気に入り』と同じ監督なんですね。

『女王陛下…』は好きじゃなかったんですが…

あれ⁈
この今の満足感はいったい何なのでしょうか?
たしかにエロくてグロかったのに、
なぜかとてもこの作品に魅了されている自分が不思議です。


成人女性の身体を持ちながら、
脳は赤ちゃんから成長しなければならない…
そりゃ、何も分からず、気持ちいい事には夢中になるよね…
そして、それにつけ込んで搾取する悪い男もいるよね…

理性を持つ人間としてこの社会で生きていくためには、
「脳(心)と身体が一緒に成長していく」
という事がいかに大事かという事を考えさせられました。

愛も知らないベラが本能のままに(?)
性行為をするのが悲しくて、
観るのやめたくなったけど…
最後まで観てよかった!

途中まで、今夜絶対悪夢を見そう…って思ったくらい嫌悪感を抱いていたのに、
最後には
なぜか私はこの作品を完全に受け入れていました。

受け入れるどころか
後半のベラの急成長に感動して
泣いてしまったほど。

ベラとは全然違うのに、
なぜかベラを見ていると
ヘレン・ケラーを思い出していました。

成長したベラは過去の自分の無念を晴らし、
過去の自分の魂をも救ったと思う!
素晴らしい!!


コメディって書いてありますが、
これがコメディならめちゃくちゃブラックです。
イギリスっぽいですけどね。

何がすごいって、
やっぱりエマ・ストーンでしょ!!

もうすごいとしか言えない…
エマの女優魂!



『哀れなるものたち』
原題も『Poor Things』

最初はベラが”哀れなるもの”なんだと思っていたけど、
ベラではないと今は思う。

“哀れなるもの”は誰だったんだろう…
Dumbo

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