ドルジ

ワンダー 君は太陽のドルジのレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
3.1
63点(100点満点中)
〈脚本〉26/45点
 序盤は、“障碍を持つ主人公の苦悩”だけでなく、“障碍者の弟を持つことで「健常者」であることが重荷になっている姉”の視点も描かれており、他にも主人公を取り巻く人々にも焦点が当てられているのが新しく良かった。しかし、中盤以降眉をひそめる展開が増えていった。まずあの記号的ないじめっ子の扱いはどうなんだ。まさかあのままフェードアウトするとは思わず衝撃だった。飼い犬の舞台装置感も嫌だった。観ててもそんなに主人公含む家族と飼い犬の愛情を感じなかったし。姉とその親友の関係性もなあなあでいつのまにか仲直りしてるのも違和感があるし、ご都合展開で姉が舞台に出たり主人公が受賞したりと、“感動ポルノ”的展開が多く非常に残念だった。様々な登場人物の視点を取り入れていたり、リアルな小学生像の描き方は上手かったりと、面白くなる要素はあっただけに惜しい
〈演出・撮影〉18/25点
主人公の妄想が画面に反映されて、スターウォーズのキャラクターが登場するのは面白かった。綺麗な画も多くて内容と合っていたけど、印象に残るカットは少なかった。登場人物の心情を独白セリフで説明し過ぎなのが気になった
〈音楽〉6/10 点
〈演技・キャスティング〉8/10 点
小学生キッズ達のリアルなクソガキ感が素晴らしかった。主人公は本当に障碍を持った子を起用してるのかと思ってたけど特殊メイクなんだな
〈印象〉5/10
嫌いなタイプの感動ポルノ映画。画が綺麗なのとキッズの演技が上手いのでまだ観ていられるが
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