オギー(オープニングのナレーションの声から可愛かった)はもちろん、彼に関わる家族や友人の細やかな感情も丁寧な構成の中で描かれていて、心が洗われた。
たとえベタな部分があったとしても全然オッケー。
そして改めて感じた、ジュリア・ロバーツの素晴らしさ。
感情が高ぶって鼻が真っ赤になっている時、笑って破顔した時、驚きと緊張で息を詰まらせた時、彼女のエモーショナルな演技の全てに、こちらも一喜一憂させられる。
きっと演技だけでなく素の本人も、温かくてユーモアのある女性なんだろうな。
オーウェン・ウィルソンによるあえての軽みのある愛情表現も素敵だったし、姉のヴィアを演じた女優さんの繊細さと優しさも光っていた。
サブプロットにも関わらず、最も響いたのは、急遽「わが町」でエミリーを演じることになった舞台上のヴィアと、客席での家族の姿が描かれていた場面。