プロメテウスの火のごとく。
印象的なシーンはたくさんあったけれども、映画として好きかと問われたならそうではなく、ただ、観る価値が確かにあった。
私の原爆に関する原体験は小学校の図書館で読んだ漫画の「はだしのゲン」。
ピカドンが落とされたのちの広島の描写はとんでもなく恐ろしく、脳裏に焼きついた。
2発の原爆による壮絶な被害。
映像での描写が不可能であったなら、せめて台詞での描写をもっとして欲しかった。
創ったのなら、目を背けずに。
「関心領域」のように、あえて、というわけではなさそうだし。
たくさん獲った受賞スピーチでは、被爆者への言及が少しでもあったならと感じざるを得なかった。
アメリカの正義も理解はできるけれども。
どうしても日本人なので。