坂月有子

ワンダー 君は太陽の坂月有子のレビュー・感想・評価

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)
4.0
<概説>

生まれたときからの顔の傷痕が消えず、人前ではヘルメットが外せない少年オギー。そんな彼が一念発起して普通の子達と学校に通うことに。
普通とはちょっと違うオギーと、そんな彼の世界の人間の成長物語。

<感想>

まずひとつすごく差別的を言います。人として最低なのは自覚した上で一言だけ。

E.T.にしてもオギーにしても、ちょっと顔がしわくちゃな方がかえってキュートに見えませんか?

ただあれくらいの年頃であれば、そんなちょっとした差異でいじめちゃうのもわかります。いじめは最低ですが、年齢を考えるとそこからどう成長するかが一番の焦点。そのためいじめ描写をさらりと流す程度にして、成長後の方をきちんと描いてくれたのは個人的に嬉しい。

また不幸を演出するのに必要ないじめ描写を大胆にカットして、余った尺で家族側の視点も入れたのが秀逸ですね。オギーが中心の物語でも、別に生きているのはオギーだけではない。全員どこかしら悪性と善性を持っている。そんなバランスを保ちながら幸福な映画にできたのは素直に拍手です。

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ここからはこれまた個人的な話。

宇宙服を着た子供ってすごくキュートですよね。『きっと、いい日が待っている。』でもそんなシーンがありましたが、あの小さな体躯を防護服でもこもこにコーティングしたのが跳ねていると、絵面だけでほっこりします。というかヘルメットの流線状のフォルムだけでもかわいい。

とはいえ一番好きなのはクラスの担任の先生。別に特別なシーンはないんですけど、こう、絶対優しいところの方が大きそうな造形が好き。

いじめっ子一同は『スタンド・バイ・ミー』みたいでこれまた最後の河原でほっこりしました。